我が国のにきび治療(保険診療分野)は欧米と比べると大きく立ち遅れていると言わざるをえません。難治性のにきびやにきびあとに対する有効な治療はそのほとんどが自費治療として行われているのが実情です。
赤く腫れている炎症性のにきび(赤ニキビ)に対しては、テトラサイクリン系やマクロライド系などの抗生物質内服療法の有効性が報告されています。一方、非炎症性のにきび(白ニキビや黒ニキビ)の治療としてはイオウ製剤やビタミン剤内服が用いられていますが、効果の面で十分に満足できる状態に至るというものではありませんでした。しかし、2008年10月21日、「毛穴のつまりを取り除く」はたらきによって面皰(めんぽう)の改善に効果が高いことが証明されているレチノイド様作用を有する外用薬の保険適応が認められ医療機関での保険診療による処方が開始されました。(詳しくはこちら )
以下に治療を受けるのと同時に患者さん自身が気をつけていただきたいスキンケアのポイントについてまとめてみます。案外守れていない方が多いので繰り返して意識することから始めてみませんか?
最後に日常生活において気をつける5か条を挙げてみます。一度改めて生活を見直してみることも重要です。