コラム : 現代人における亜鉛欠乏の原因と解決法

医療

特に大きな病気もなく薬も飲んでいない、自分では健康と思っている方の中にも細胞の新陳代謝に不可欠である亜鉛の欠乏をきたしている場合があるのです。しかも亜鉛を多く含む食品や亜鉛サプリメントを十分摂っていると自覚している方の中にも体内の亜鉛が不足している場合があります。なぜ?とても気になりますね。その原因について代表的なものを以下に述べてみます。

アルコール過量摂取 アルコール分解酵素が機能するためには亜鉛が必要です。多量のアルコールが体内に入るとその分解のため亜鉛を過剰に消費してしまうのです。

喫煙 タバコを吸うことによって体内に活性酸素が生じます。この活性酸素を体から除去するために亜鉛が必要とされ、体内で亜鉛が過剰に消費されます。

ストレス 現代人とストレス、よく言われることですが、ストレスにも亜鉛が関与しているのです。亜鉛には脳における興奮性の神経伝達物質を抑制するはたらきがあると言われています。ここでも亜鉛の過剰消費が起こるのです。

偏食 野菜中心で肉食を減らした食事は健康的であると考えるのが普通です。ところがこの常識が亜鉛には当てはまらないと聞くと皆さんはびっくりされることでしょう。極端な菜食主義の場合、野菜や海藻に含まれる食物センイが亜鉛の吸収を妨げるため、亜鉛不足になってしまうことがあるのです。

では、この現代人の亜鉛不足を日常生活の中でいかに補っていくかについてまとめてみます。

まず、赤身の肉や卵を摂取することです。量的には、1日あたり例えば豚のショウガ焼き一切れ程度で現代人の亜鉛不足量は十分補えるといわれています。赤身の肉は亜鉛を多く含むだけでなく、肉に含まれる動物性タンパク質が亜鉛の吸収を助けることが知られています。

一方いくら食物センイが亜鉛の吸収を妨げるからといって野菜を摂らないのは問題です。食物センイも体のために重要であることは御存知のことと思います。「過ぎたるは及ばざる如し」です。

また、梅干や酢に含まれるクエン酸や柑橘系に多く含まれるビタミンCは亜鉛の吸収率をアップさせると言われています。食生活ではバランス感覚が大切です。

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