コラム : 掌蹠膿疱症/ビオチン療法

皮膚科疾患 かゆみ 痛み

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)は手のひら(手掌)や足の裏(足蹠)に膿を中に含む膿疱と呼ばれる皮疹が数多くみられる病気で、周期的に良くなったり悪くなったりを繰り返す慢性疾患です。病巣感染(病巣感染:体のどこかに存在する慢性化した感染炎症病巣のこと。例えば慢性扁桃炎、慢性副鼻腔炎、齲歯(虫歯)、歯槽膿漏などがある。) や金属アレルギーが原因となっていることがあり、これらの原因を除去できれば軽快するのですが、原因が見つからないことも少なくありません。従来よりステロイド外用療法を中心とした治療が行われてきましたが、治療抵抗性を示す場合も多いのが現実でした。

前胸部の有痛性腫脹を伴う掌蹠膿疱症性骨関節炎の症状が出現し、その難治性の耐え難い痛みのため悩んでいる患者さんもおられます。ある女優さんが闘病記を出版され、瞬く間に難病として広く一般に知られるようになったのはこの掌蹠膿疱症性骨関節炎です。これをきっかけに体内のビオチン不足が原因となって掌蹠膿疱症が引き起こされているという説に基づいたビオチン療法が広く一般に知られるようになりました。ビオチンはビタミンHまたはビタミンB7とも呼ばれる水溶性ビタミンの一種で、副作用はないとされています。

私は大阪労災病院勤務時代に掌蹠膿疱症専門外来を担当し、治療抵抗性を示す重症難治例に対して治療を行ってきました。患者さんの「よくなってきました」という笑顔の報告が日々の診療の原動力となりました。

当院では、処方の量や方法、同時に投与すべき薬の選択について説明を行っております。食生活をはじめとした日常生活の注意点や薬の飲み合わせについても、なぜそうなのかという理由も含めて説明させて頂きます。

2012年1月、梅田皮膚科では、ビオチン療法に加えて、「セラビームUV308」による エキシマライト療法 を開始しました。梅田皮膚科ではビオチン療法とエキシマライト療法という2本柱により掌蹠膿疱症に対する最良の治療を患者さんに提供できるよう努めております。