コラム : 冬の手荒れ

Doctor なつこのつぶやき 皮膚科疾患 かゆみ

大黒奈津子みなさん、こんにちは。大黒奈津子です。
雪が舞うとても寒い日が続いて、私は部屋にこもりがちですが皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

冬に悪化する皮膚疾患と言えば手荒れ、しもやけです。 今日は手荒れ(手湿疹・主婦湿疹ともいいます)についてお話したいと思います。

冬の時期は全身の皮膚が乾燥し手荒れもひどくなります。これは空気が乾燥していること,気温が低いのであまり汗をかかなくなるためです。

食器洗いの際にお湯を使うことが多くなると思いますが,お湯の使用も手荒れの原因となります。お湯と洗剤で食器を洗うときれいになりますが,もし素手で洗うと,手の油分もほとんどなくなってしまいます。また料理を素手で行う場合、ニンニクやタケノコは刺激が強いので、ビニールの手袋などを使って調理するほうが良いと思います。銀杏や玉ねぎ、長ネギもかぶれることがありますので、手荒れがひどい方は要注意です。

ヒヴァのイチャン・カラ乾燥があるときにはこまめにハンドクリームを塗るのがおすすめですが,塗ってもすぐにとれてしまいます。テレビを見るときやパソコンで作業する前にハンドクリームを塗るのがおすすめです。乾燥がひどいときはハンドクリームの上から布の手袋をするのも効果的です。軍手ではなく、柔らかい白い布手袋が良いと思います。洗濯物をたたむときとかアイロンがけの時にしてみるのはいかがでしょうか? 

みなさんお忙しいとは思いますが、自分の手にも愛情をかけてきれいに保ちましょう。治りにくい場合は手白癬や掌蹠膿疱症のこともありますので、一度受診してくださいね。

※あまり寒いので、気分転換のため、2017年の夏にウズベキスタンを旅した時の写真を掲載します。世界遺産に登録されているヒヴァのイチャン・カラ(内城)です。青い空と青い建造物がとても印象的でした。

2018年1月12日記載:皮膚科医師 大黒奈津子