コラム : しもやけに注意

Doctor なつこのつぶやき 皮膚科疾患 かゆみ

こんにちは、大黒奈津子です。だんだん秋らしくなってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

ちょっと季節を先取りして今日はしもやけ(凍瘡)についてお話ししたいと思います。現代社会でしもやけ?と思われる方もおられるかもしれませんが、冬にしもやけで受診される患者様は少なくありません。お子様とご高齢の方に多いのですが、冷え性の若い女性も来られます。

しもやけになる体の部位は手足の他、頬や耳などです。しもやけは軽い場合は少し赤くなり腫れたようになります。ひどくなると紫色になりジュクジュクしたりすることがあります。しもやけの部分は冷えているので、基本は温める・保温することが必要です。手袋をはめる、保温効果の高い靴下をはく、耳あてや毛糸の帽子などで保温しましょう。どうしても冷えるときはカイロも有効です。ただしカイロはやけどに注意してください。

お子様で多いのが、汗で濡れた靴下を履いたままでいて逆に足が冷えてしもやけになることがあります。いわゆる汗冷えという状態です。保育園児や幼稚園児に多いので、汗をよくかく子はこまめに靴下をはきかえましょう。

大黒奈津子また体の中からも温めるため、冷たい飲み物は避けましょう。夏野菜(きゅうり なすなど)の過剰摂取は避け、生姜や甘酒などを効果的に取り入れましょう。飲む薬や塗る薬もありますが、お薬だけでは治りませんので日常生活の改善も大切ですね。

季節の代わり目で風邪も流行っています。皆様お元気でお過ごしください。

11月初めに秋田県の抱返り渓谷に行ってきました。ちょうど紅葉してきれいでした。関西もこれから紅葉本番ですね。きれいな紅葉を見て夜はお鍋で温まるなどいかがでしょうか?

2018年11月14日記載:皮膚科医師 大黒奈津子