みなさん、こんにちは、大黒奈津子です。
桜も満開ですっかり春になりましたね!暖かくなって本当にうれしいです。
写真は、梅田皮膚科近くの公園です。桜とこぶしがきれいに咲いていました。
さて、春と言えば紫外線が強まる時期です。紫外線と言えばもちろんシミやしわなどの老化の原因となりますが、皮膚癌の原因になったりもするので注意が必要です。年齢とともに顔面にシミやしわが多くなりますが、これは長年の紫外線による障害の結果です。ご高齢の方の顔や手の甲にシミ・しわが多くても太ももの内側などの皮膚がきれいなのはそのせいです。
紫外線防御と言えば日傘 帽子を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、日傘や帽子では地面からの照り返しの紫外線には全く効果がありません。日焼け止めクリームなどを塗ることが必要です。日焼け止めは薬ではありませんので、薬局での購入してくださいね。
私たちの皮膚に影響を与える紫外線は主にUVAとUVBとがあり,日焼け止めクリームの紫外線防御効果は、UVAに対してはPA、UVBに対する効果はSPFで表示されています。注意が必要なのは日焼け止めの塗り方です。数値が大きいほど日焼け止めの効果が強くなりますが,どれぐらい塗ったら実際にその効果が得られるでしょうか?みなさん、できるだけ薄く顔に伸ばしていませんか?数値通りの効果を出すためには1cm²あたり2mg,顔面全体に塗るには真珠玉2個分または500円玉程度塗る必要があります。これは結構顔が白くなるぐらいの量です。また汗をかいたときやタオルで拭くと数パーセント取れてしまいますので,特に屋外で運動中には塗り直しが必要で,面倒ですが数時間おきには塗りなおしてください。
今までは冬で肌が白くなっており、紫外線に敏感になっています。お天気のいい日に散歩すると顔がほてって日焼けしてしまうこともあります。これからの時期はしっかり日焼け止めを塗って外出しましょう。女性の場合にはお顔はメイクで防御されているのですが、意外と首や手の甲が日焼けしますので,注意してお出かけしてくださいね。
2018年3月29日記載:皮膚科医師 大黒奈津子