ホームコラム : 目の花粉症~アレルギー性結膜炎について

アレルギー疾患 花粉症 かゆみ

アレルギー性結膜炎には通年性(ハウスダスト、ダニなどが原因)と季節性(花粉などが原因)、アトピー性皮膚炎によるものがあります。いずれも、かゆみ、充血、流涙、痛み、眼脂が主症状です。両眼性が多く、目やには白~透明の糸を引くようなもので、感染性の結膜炎に比べると量は少なめです。

治療

抗アレルギー剤の点眼に加え、重症の場合はステロイド剤の点眼を併用します。

アレルギー性結膜炎の予防

【1】初期療法
花粉症によるアレルギー性結膜炎の場合は、花粉飛散開始日前から抗アレルギー剤を点眼する初期療法が効果的です。最近はマスメディアを通じて簡単に花粉の飛散情報を得ることができますので、症状が深刻になる前に点眼開始をおすすめします。

【2】眼鏡(メガネ)
めがねの使用で目に飛び込む花粉量が3分の1におさえられるといわれています。普段コンタクトレンズを使用されている方でもアレルギーがひどい間は眼鏡との併用がおすすめです。

【3】人工涙液の点眼
目が乾きやすい方(ドライアイ)は目に付着した花粉が涙によって洗い流されにくく、アレルギー性結膜炎が悪化しやすいことも知られています。人工涙液による点眼を併用し、ドライアイの治療をあわせて行うとアレルギー性結膜炎の軽減に効果的です。ちなみに、コンタクトレンズを使用すると、涙液交換に影響すると言われてますのでその点からも、コンタクトは最小時間の装用にとどめ、眼鏡と併用することをおすすめします。

【豆知識】

Q.薬局で市販されているアレルギー点眼薬と病院で処方される点眼薬はどうちがうの?

薬局で購入できる点眼は主成分の濃度が薄いことが多いため、病院で処方される薬に比べると効果が弱いです。3日程点眼しても効果がない場合は眼科受診をおすすめします。アレルギー科でも抗アレルギー剤の点眼を処方してくれる場合がありますので相談されるのもよいでしょう。それでも効果がなければ、ステロイド剤の点眼を併用しますが、眼圧上昇の副作用のチェックが必要となりますので、必ず眼科を受診してください。

Q.コンタクトレンズの上から点眼してもいいの?

基本的には、コンタクトレンズ(毎日使い捨て以外)をはずして点眼し、5~10分後に再装着するようにしてください。ただし、点眼薬の種類にもよりますが、毎日使い捨てのソフトコンタクトレンズの場合は可能なことが多いです。また、防腐剤の入っていない使い捨ての人工涙液点眼はコンタクトレンズを装用していても点眼可能です。誤った点眼方法を行うと角膜上皮障害をおこすことがありますので、処方(購入)される際に必ずご確認下さい。

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